「西色綺譚」管理人の徒然メモ帳
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未来型「美女と野獣」という殻をかぶって、細野監督が人の裏表、正義と悪の現実の有り様をぶっ叩いてきたなあ!
ほぼ前知識なしだったから、見始めの印象はサマーウォーズと同じく現在より電脳が発展した電脳世界「U」で、トラウマを抱えた主人公が別人として、現実では歌えなくなった歌を、歌を通してトラウマを向き合っていく...。というイメージで、おおよそ合ってたんだけど、現実の電脳世界の人間関係の重なりで、そこの描写がなかなかに重い。
現実サイドは高校生の青春があって、さわやかさもありつつ、今風のえげつない描写があって、ポップに描かれつつえぐい。
そして、アバターに隠されて素顔がわからないのは電脳世界も現実も一緒で、たた匿名故に電脳世界で逆に人間の性善も性悪もむき出しで、普通に今あることなんどけど、そこをエンタメ感に納めてるところがすごくよかったし、おおかみ子供あたりからあった細野監督作品の説教くささがエンタメに昇華されて、私が好きな初期の時かけやサマーウォーズ、ぼくらのウォーゲーム感が戻ってきたのは個人的に嬉しいところ。
音楽と映像も圧倒的によくて、映画館の大スクリーンに映える。
竜は語るとネタバレ満載なんだけど、なんというか、治しようのない傷を抱えて、さわるもの皆傷つつけちゃう系な人(竜?)は、細野監督うまいな!
侘助さんとかね!(笑)
最後まで謎で終わったのは竜たちに寄り添っていたAIたちは何者だったんだろう。
この話、電脳世界の作り手側が一切言及されてなくて謎なんだけど、人間の生体をシンクロさせてアバターを作るところや、はっきりと人間の感情を表現させてくるところから、本来の目的はベルや竜みたいた心に傷を持った人への救済が目的なのか?って思ったり。のわりにはU世界から波及した現実世界の問題にノータッチなところを見ると、サマウォのラブマシーンのようなAIが暴走せず、神的な視点で運営してるのか?と妄想してみたり。
と、明後日の方向にいってしまったけど、あざとく見えるほど美女と野獣(ディ○ニーの方)のオマージュを演出して、最後はめでたしめでたしのディズ○ーになんか恨みでもあるのか?って思ってしまった(笑)
こちらは美女と野獣としながらも、誰もか野獣で有り得ることや正義の名のもとに好き勝手ふるまうこと、人の隠しているものを暴こうとする無意識の暴力、偽善と己の身を犠牲にしてまで成すことが正しいのか、それによって犠牲になったもの・取り残されたものの気持ちや他者による勝手な評価や糾弾、それでも成したい正義や善が動く瞬間などなど、今普通にネットでニュースを見てると起きていることをぎゅーっとまとめて二時間にまとめられてて、もうなんか普段思ってもどうしようもできないあれこれを確実に表現してきて、じゃあ、それをどうやって少しでも救済するのか。というところで、歌の力や勇気っていうところの心の基本となる純粋さが綺麗で儚くて、心がじんわりする内容でした。
(ある意味デ○ズニーが持つテーマに近いから、監督は恨みはないのか??(笑))
創作的に純粋なものを描こうとすればするほど、むき出し悪意(しかも正義の面をかぶってる;)がえぐくて、なんだかもう、そのあたりはやるせなさすら出てくる。
二回目観るかというと何かしらの形で観たいけど、この鋭く重いテーマはなかなかに向き合うのが難しいなあと、複雑。
映像や音楽の良さからも映画館で観るのをおすすめなので、気になっているなら映画館にGOですよ!
以上
次は、何を見ようかなー。
というか、決まっていて、fgo終章「終局時間神殿ソロモン」ですよ\(^o^)/