書斎にこもっていた真夜中。
書庫の一角が何やら騒がしいので、ふらふらと立ちあがる。
三日三晩、ろくに寝もせず、手元にあった適当な茶菓子で過ごしていた結果、みごとに体力が衰えているようだ。
渡り廊下でよろけながら、月明かりを頼りに目的地へと歩いた。
夢中になると、寝食を忘れがちになるのは悪い癖だ。
それでも気になったことがあると納得いくまで調べるのはやめられない。
だからこそ、調べ物の邪魔をする騒がしさの止めるべく、原因の書物を開いてみる。
現れ出たのは、小さな小さな月と花明かり。
どうやら、外は花が盛りの頃あいのようだ。
部屋に籠っていては気づきもしないこと。
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