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雑 記

「西色綺譚」管理人の徒然メモ帳

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謎解きは終わらない

すっかり間をあけてしまってすみません;
がっつり夏休み(きもちだけ)しておりました。ブログを早めに上げようとしたら、メンテに引っかかってこんな時間に……orz
今回は、昨日見てきた映画の感想だけで失礼します。
ネタバレはないので、観に行くのを気になっている方がいらっしゃったら、ご参考にどうぞ~(^O^)/

毎度のことながら、長々としているので、続きからどうぞです。


ペンギン・ハイウェイ

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原作既読(というか作者のファン)の、大甘な感想です。
と、前置きをしつつも、森見氏の作品はそもそも映像化に向いていないというか、荒唐無稽な文字表現が多いので、映像化が話題に上がるたびに、大丈夫か?これ……?とハラハラどきどきしております。
今回も観に行くか行かないかを大いに悩んだ挙句に、行くなら封切の日の勢いしかない!という心持ちで挑んだわけです。
結果、アオヤマ君かわいい!お姉さんかわいい!ペンギンかわいい!でした。
観る前の心配はまったくの杞憂で、小説で想像を超えていた文字表現を見事に映像化していました。

そんなわけで、映画として、映像的な点での感想をまず言いたいところですが、どこもネタバレになってしまうのでぼんやりと。
率直にいうと、後半の映像が驚くほど丁寧で綺麗で、心臓をつかまれたような切ないような懐かしいようなドキドキするような、不思議な気持ちになりました。
キャラクター的には、自称・科学の子である主人公・小学4年生のアオヤマ君は理論的でまっすぐな性格で大人からみると生意気にも映るのですが、その反面、子供らしいところもあって、そこが作中でしっかり表現されていたのがよかったです(自動販売機ごっこと抜歯のシーンはかわいすぎるぞ)。お姉さんへの恋の仕方が甘酸っぱすぎて、きゅんとなったり、妹を気遣うシーンではこちらもじんわり泣けてきたり、新しい発見で目を輝かせているシーンではこちらもワクワクしてくるよ!あと、原作でも好きだった、アオヤマ君の喧嘩の仕方がコミカルにしっかり映像になっていて笑ってしまいました(森見作品の主人公はみな喧嘩の仕方が個性的だよねw)。
舞台の一つとなる「海辺のカフェ」は素敵カフェすぎて、こんなカフェでコーヒーを飲みながら物を書くのは最高だろうな!あと、さらっと移動手段の電車が近鉄っぽいのにふふってなったり、お姉さんの部屋にある本棚に、原作作者の本が置いてあったり、小ネタが効いているのもいいです。主題歌も作品に合わせた歌詞と音楽で最後まで世界に浸っていられる作りでした。

どれもこれもネタバレにひっかかってしまって、感想がうまく言えないのですが、大人のためのジュブナイル、SF(少し不思議)が当てはまる、原作をリスペクトした良い出来です。原作ファンとしてはカットされている部分が気になったりするわけですが、その分の補完がされていて、文句の言いようがないです。

内容は子供にはちょっと難しい内容ですが、ペンギンがとにかくかわいいですし、ギャグ要素もたくさんあって楽しめると思います。大人が見ると、子供の頃の夏休みに大なり小なり体験したことがある「思い出」や「想像」を思い起こさざるを得ないので、ほんわりとした夏休み気分になりたいなら、超お薦めです。

なお、予告で「謎解き」がキーワードとされていますが、ミステリーではないので、ご注意を。「謎」を「解く」ことが重要ではなく、その「謎」を『「どうやって」解こうとするのか、解けるのか解けないのか』が重要なので、前者を期待するとがっかりするかもです。
他、内容の感想について色々と思いが廻ったのですが、原作を初読時の感想をブクログで追っかけたら、今と変わらなかったので、詳しくはこちらをどうぞ!(こら)

角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2012-11-25
「海辺のカフェ」「世界の果て」「海」「ジャバウォック」「ペンギン・ハイウェイ」「お姉さん」…
魅力的な単語ばかりが飛び交う中で、主人公である「科学の子」、哲学する少年アオヤマ君がたどり着いた答えは、本人は泣かないかもしれないが、読んだ方は、しんみり・じんわりしてくる。切ないのか、懐かしいのか、なんだかわからない説明のつかない読後感。
作中の、世界の果てにはそれを研究する場所がぽつりとありその先がないのだとしたら、その研究所を見つけた時の気分が読後感に似ているかも。ないしは、そこの研究員の気分。
それを味わいたく、もう一度読み返したくなってくる。

登場人物も魅力的。
アオヤマ少年の、小学四年生の視点は、子供っぽくもあり、哲学っぽくもあり、ちょっと生意気で、彼をお姉さんがからかったり、「ふぅん」という気持ちもわかるし、彼がお姉さんを見入ってしまう気持ちもわかる。
ペンギンの表現もかわいらしくて、別作品の狸もそうだけど、動物の表現がいつも素敵。
今までの作品とまったく違った雰囲気だけど、ところどころに登美彦氏らしさが出ていて(プールや夏祭りの事件とか)、そこも面白かった。

SFだけど、「すこし不思議」のSF寄りかな。
初めて読んだのが6年前かと感慨深く思いながら、未だに感想が変わらないってどういうこと?!と真顔になりました。感想が変わらないのは事実なのでどうしようもないですが(笑)
映画や本って2回目以降はその時の年齢や環境に影響を受けた感想が出ると思っていたのですが、普遍的な何かなのかな? 個人的に子供のころの夢想をそのままにしたような物語なので、創作をする人間としては、変わらない感想を嬉しくも思うところではあります。

さらに個人的なディープな感想で、ペンギンハイウェイを観る(読む)と、子供のころから持っている妄想(空想)の原風景がもわもわと出てくるのですが、これ私だけですかね?
子供のころ(今も?)に読んだり観たりした本やアニメや体験したことやなにやらなんやら全部がごっちゃまぜになったような、夢のような妄想のような何かなんですが……。
私自身もぼんやりとしか説明ができないのですが、未だにこれらが絵や物語、漫画を描くときの原動力になっていることは確かなのですよね……。
本作は、作者の子供のころの夢想を映像化した作品だそうなんので、何か刺激されるのですかね?

気が付けば、毎度の通り長々としておりますが、夏の終わりに観る作品としてはうってつけです。気になる方は観に行ってみてくださいな~!
原作未読でも問題なくついていけると思います。
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